波止釣り ジビエ

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釣りが趣味な人生。近場の港から、船に乗っての沖まで、魚は天然モノを追っかけて格段の味覚の違いを堪能してきました。

この趣味は、人との出会いにも結構貢献してくれて、世間が広がる相加効果もあったりします。

かつて、釣りの師匠に伴って、近郊の漁場へチヌ釣り修行に・・・。

釣りを覚えたての頃はとにかく釣れれば面白かった。サビキ仕掛けで豆アジをたくさん釣って、初めて味わった豆アジのカラ揚げ三杯酢和えの美味さに感激してからは、毎週末のトド(ToDo)になってよく通ったモノでした。

その内、長い竿を駆使してチヌを釣る釣り人を見かけて、近郊の港でも大きい獲物が狙えることを知り、サイズアップを目指す様になって、当時勤めていた同僚の一人が釣り人だったこともあって、チヌ釣りレクチャーを兼ねて、彼の通い慣れた漁場へ、チヌ釣に・・・。

その日は互いにホウホウの体で帰路に就く途中で、彼の行きつけの釣りエサ屋のご主人が、趣味の狩猟から帰って来ていて、常連でもある彼に一声がかかりました。

「これ持って帰り~ナ」と私たちの前に披露してくれたのは、漁師の否、猟師の獲物のカモでした。

彼は近くの山まで狩りに行って帰って来たところだったのです。

愛犬と共に釣りエサ屋でくつろいでいたその猟師は、トボトボ歩いていた私たちに、声をかけてくれたのでした・・・。

で、私たちの眼の前には2羽のカモ。

これどうすりゃいいの・・・?

猟師曰く、そりゃ~、羽ムシって後は、魚とおんなじヤ・・・。とライトな回答・・・。

という事で、二人は港の片隅でシャガミ込んで、せっせと羽をムシって・・・。

ドント焚いていたので、表面を少々焼いて空のクーラーボックスに収納。

帰宅して家人曰く、鳥釣って来たん・・?

魚は捌き慣れてはいたモノの、お頭付きで足つきの鳥には少々勇気が必要だったのは、正直まだまだサバイバルは無理やなぁな気分・・・。

気を取り直して初めての鳥の解体。

その日は鴨鍋。

家人共々うなり声の宴でした。

ムチャクチャ美味い!

何コレ、合鴨とは全然違うやん!

調理中は野生の臭いが充満して少々怖ろしさが心をよぎったのですが、調理してみれば驚嘆の晩餐。

濃厚な出汁は締めのうどんすきでうどんの玉があと一袋程、足りなかった記憶に・・・。という事で、獲物はジビエに限るとその日の晩飯で開眼したのでした。

フランス料理でジビエが持てはやされている意味合いの一端が、わかった様な気になって、多分もう二度と味わう事の出来ない野趣あふれる鍋を堪能したのでした。

初めて経験した日本でのジビエ料理は、自宅でのカモ鍋だった件。

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